寝台特急北斗星 2014年春 札幌-上野 デュエット旅行記
(デュエット)
小樽での買い物も終わり、いよいよ旅もフィナーレ。北斗星B寝台個室デュエットで、上野への旅を残すのみとなった。
小樽から快速エアポートで札幌へ。札幌ではペットボトルやサッポロクラシックを購入し、北斗星がやってくるのを待った。
そして17:02、北斗星がやってくる。17:03、入線。大混雑で先頭側での記念撮影は難しそうなので、利用する号車前で記念撮影をして早々に乗り込んだ。
上野までお世話になる部屋は、個室B寝台のデュエット。デュエットは上段の部屋のタイプと下段の部屋のタイプがあり、これは下段タイプだ。同じ2人用個室でも、行きのA寝台ツインデラックスと比べると、さすがに狭い。寝台(ベッド)の幅が狭いことと、部屋が上段と下段があるために、今回使う下段の場合は、天井側に限りがあるためだ。そのために天井近くにある荷物置きのスペースも狭く、キャスター付きキャリー1つくらいで埋まりそうだ。荷物が多い場合は寝台の間の通路に置くことになるだろう。
(参考:上段側のデュエット)
それでも、二人用なので十分な広さを持った個室だと思う。さっそくくつろぎたいと思ったが、まずはシャワーカードを確保しなければいけない。ということで販売しているグランシャリオに向かったが、スタートが遅れてしまい時すでに遅し、大行列。列の後ろに並んで待ったが、目の前で残念ながら売り切れてしまった。荷物を置いたらすぐにグランシャリオ、くらいの勢いが必要なのかもしれなかった。
またこの部屋は個室なのでカギがかかるが、この部屋の場合はダイヤルロックだった。
なお寝台特急北斗星については、寝台特急北斗星号乗車記・準備編と寝台特急北斗星A寝台ツインデラックス乗車記もご参照いただければと思う。
さて、今日の夕食は10年以上ぶりに、食堂車グランシャリオのディナータイムを予約した。以前フランス料理はいただいたことがあったので、今回は懐石御膳とした。ただ初回を希望していたのだがすでにいっぱいで、2回目(19:40-)の予約とした。ディナータイムを予定している場合、寝台の切符が取れたときに一緒に確保するのがよいと思う。
ディナータイムまでは、しばらく時間がある。サッポロクラシックをいただきながら、個室でくつろいだ。
ところで今回の車両では、ロビーカーで北斗星グッズの販売をしていた。ちょっとロビーカーの様子を見てみたが、大行列になるほどの人気だった。北斗星車内でしか購入できないグッズが多く、廃止されるとの噂の北斗星グッズを持っておきたいという希望が多いのだろう。
1回目のディナータイム終了が遅れたため、2回目のディナータイム開始は19:55から。アナウンスがあり、食堂車グランシャリオへ向かった。その頃にはロビーカーでのグッズ販売は終了しており、先ほどの混雑がウソのそうであった。
(食堂車・グランシャリオ)
函館行きの下りでは白のハウスワイン、北海道ワインのミュラートゥルガウを頼んだため、上野行きの上りでは和食に合うかはおいておいて、赤のハウスワイン、北海道ワインのツヴァイゲルト・レーベをお願いした。オリジナルラベルはDD51牽引の北斗星のようだ(赤と白とで違うとは、写真を見て初めて気づいた。白はEF81牽引の北斗星のようだ)。
(赤の北斗星オリジナルラベルハウスワイン)
(懐石御膳)
この懐石御膳、NREのページを見る限り、カシオペアの方が同額で豪華に見える。しかしなかなかどうして、北斗星の懐石御膳も満足できる内容だった。
ディナータイムはこれで2度目だが、やはり良い雰囲気だ。パブタイムよりも時間が早く、かつ並ばずに済むというのも気分的には大きい。価格も高くそう何度も味わえるものではないが、北斗星で過ごせる時間があまり残っていないとすれば、使ってみたいと思う。
(デザート)
ディナータイムでの食事が終わり、部屋へと戻った。この日のパブタイムの開始は21:30くらい。21:40くらいに北斗星は函館駅に到着した。機関車付け替えの様子を撮影しようとしたが、部屋を出るのが遅れてしまい、函館発が21:49で時間が取れない。切り離し後の最後尾となる側からの撮影で切り上げた。
(上野行き北斗星、最後尾)
函館を出ると、青函トンネルまでもうすぐだ。この日は恐らく、22:40くらいには青函トンネルに入ったと思う。これを見届け、眠ることにした。起きたときには、もう、そこは本州だ。
何度か目を覚ましていたように思うが、翌朝は5:00に起床。身支度を調えてからロビーカーの様子を見に行った。朝食の列に並ぶためだ。
並び始めたのは5:45くらい。朝食開始は通常6:30なのだが、この日は混雑のため、6:10からの開始となった。何度か北斗星には乗っていたが、こういうことは初めてだ。
メニューは、洋食と和食がある。
(和食)
(洋食)
(コーヒー)
この頃、北斗星はすでに白河付近まで進んでいた。食事を終え、寝台に戻って残り少ない北斗星での時間をゆっくりと楽しんだ。
しばらくして、今日最後の車内販売が回ってきた。ここでは、北斗星ストラップ(1200円)を購入した。
(北斗星ストラップ)
北斗星は途中やや遅れたがその遅れを取り戻したようで、順調に東北本線を上野へと走って行く。9:10には定刻通り大宮に到着。車窓が、見慣れた風景になっていた。
上野着は9:38。名残惜しいが、北斗星で北海道旅行を締めくくることができてよかった。よい旅だった。寝台特急北斗星号を降り、最後の記念撮影をした。
(上野駅での北斗星)
久しぶりの、北斗星での北海道旅行。北斗星がいつ廃止されてしまうのか分からないが、その前にまた、北斗星での旅行をしたいものだ。
北斗星上り(札幌-上野)のGPSログを、ルートラボを使って貼り付けてみた。