寝台特急北斗星 2014年春 上野-函館 ツインデラックス旅行記

北斗星ツインデラックス

準備も終わりいよいよ当日、2014年5月2日。前回2010年の北斗星での旅から4年ぶりに、A寝台ツインデラックスに乗車した。乗車区間は上野から函館だ。ただしこの切符、旅行の数日前にたまたまどなたかがキャンセルし取れたものだ。ツインデラックスは1編成に8室しかない。前回2010年も発売日には取れず、どなたかのキャンセルで確保できたものだ。

発車の1時間ほど前、上野駅に到着。お弁当やビールを買い込み、13番線で北斗星の到着を待つ。

下り北斗星の上野駅入線は18:45くらい、出発は19:03。2010年のとき入線は18:50くらいで今回もそうであろうと待っていたのだが、18:39くらいに入線のアナウンスがあり、18:40には列車が入ってきた。慌てて記念撮影のために先頭機関車側へ走った。

いつものように、連休中の北斗星の先頭部分は大混雑。何とか記念撮影をして車内に乗り込んだ。

北斗星・上野駅

函館までお世話になる8号車A寝台2人用個室ツインデラックス。部屋に入って驚いたのは、テレビが液晶になっていることだった。前回2010年は古めかしいブラウン管であったが、取り替えたようだ。

この部屋は個室なのでカギがかかる。北斗星は個室のタイプによってカギのかけ方が違う。この部屋はカードキーだった。他に、ダイヤルロックと、カギによるものがある。帰りのデュエットはダイヤルロックだった。カードキーとカギは検札時に受け取るので、カギが使えるのはそれからだ。

右側が2段寝台。下側の寝台はソファに変えることができるが、変えるのは翌朝になってからにしよう。

まずは食堂車グランシャリオでシャワー券を購入し、1番でシャワーを利用。部屋に戻ってお弁当とビールをいただきながらくつろいだ。

しばらくして、8号車から車内販売を開始するとのアナウンスが入った。20時過ぎに車内販売が回ってきたので、サッポロクラシック(280円)と、下り限定のグランシャリオ弁当(900円)、北斗星サブレ(770円)、缶バッジ(800円)を購入した。

サッポロクラシックは下り北斗星の楽しみの1つだ。北海道では普通にコンビニで売っているのだが、関東地方ではそうは見ない。これを北斗星でいただくと、北海道への旅が始まると、いやがうえにも気分が高まる。

グランシャリオ弁当は、下り限定、との言葉に惹かれてしまった。既に駅弁を食べてしまっていたのだが、おいしくいただいた。

いつもはここで星のチョコサンドを買うのだが今は扱っていないようで、今回は初めて見かけた北斗星サブレを購入した。

北斗星グランシャリオ弁当(グランシャリオ弁当)

北斗星サブレ(北斗星サブレ)

北斗星缶バッジ(缶バッジ)

20:30となり、パブタイムの様子を見るためにロビーカーに移動し、21:00くらいから並び始めた。

パブタイムの開始は21:30。1回目の案内で席につくことができた。同時にパブタイムの案内の車内アナウンスが流れるが、このアナウンスで来た方は、満席で利用できないかもしれない。

北斗星食堂車グランシャリオ 北斗星食堂車グランシャリオ

注文は、ハウスワイン白、チーズ盛り合わせ、アイス、夕張メロンゼリーとした。参考にメニューを掲載しておきたい。

北斗星パブタイムメニュー北斗星パブタイムメニュー北斗星パブタイムメニュー北斗星パブタイムメニュー北斗星パブタイムメニュー北斗星パブタイムメニュー(One Plate Menu, Set Menu, One Plate Menu(2), Snack, Dessert, Drink, Wine。クリックすると大きくなります)

ワインは、2010年時とラインナップが変わっていた。以前白ワインはハウスワインの北斗星オリジナルラベル カリフォルニア ラウンドヒルと、北海道ワインのミュラートゥルガウ完熟フリーラン(甘口)があった。今回はハウスワインが北斗星オリジナルラベルの北海道ワイン ミュラートゥルガウに変わっていて、やや辛口になっていた。

このミュラートゥルガウもおいしかったが、北斗星で飲む白ワインというと甘いミュラートゥルガウ完熟フリーランという印象があるので、ちょっと残念だった。とは言え、このミュラートゥルガウ、食事には合う。

15分くらいで注文していた食事は揃い、ワインにチーズにと、おいしくいただいた。

北斗星パブタイムワイン(北海道ワインミュラートゥルガウ)

北斗星パブタイムチーズ(チーズ盛り合わせ)

北斗星パブタイムアイス(アイス)

北斗星パブタイム夕張メロンゼリー(夕張メロンゼリー)

22時過ぎに個室に戻り、列車に揺られながら時を過ごした。時間はゆっくりと流れていく。明日も早いしそろそろ眠らないといけないのだが、久しぶりの北斗星に高ぶっているのか、なかなかに寝付けない。

そのままうつらうつらしているうちに、周りが明るくなっている。時間は4:30。青森駅を出て、津軽海峡線を走っているようだ。

目が覚めてしまったので、このあたりで下段の寝台をソファに変えることとした。

さて、そろそろ青函トンネルが近づいてきた。何度かトンネルの出入りを繰り返し、公園のようなもの(青函トンネル入口広場)が見えた瞬間に入るトンネルが青函トンネルだ。今回は5時過ぎに青函トンネルに入り、5:45くらいには抜けて、ついに北海道に入った。

北海道に入ると、函館はすぐだ。身支度などの準備をし到着を待つ。ここで、車掌さんが起きているかの確認に来てくれた。A寝台だからだろうか、ありがたいことだ。

函館には6:35に到着した。これまでお世話になった部屋に別れを告げ、列車を降りた。機関車はここで、函館まで牽引していた青函トンネル用のED79から青いDD51重連につけ替わる。記念撮影をして

札幌へと旅を続ける北斗星を見送った。

北斗星・函館駅

北斗星・函館駅

いつものように北斗星の旅の終わりは名残惜しいが、代わりにこれから、北海道での旅が始まる。

やはり、北斗星の旅はよい。11時間半程度の長旅ではあるが、全く退屈しない充実した時間であった。また当初は早朝の新幹線・特急で12:22函館着予定であったが、6:35に早めることができた。これで、朝ご飯を函館でいただくことができる。

なお今回の旅行では、札幌から上野でも、北斗星を利用した

北斗星下り(上野-函館)のGPSログを、ルートラボを使って貼り付けてみた。