トワイライトエクスプレスのページについて

寝台特急 トワイライトエクスプレス(北海道・大沼近く)

トワイライトエクスプレスは、2015年3月12日出発を最後に廃止されました。本ページは廃止前の情報に基づいて記載されていますので、ご注意ください。

2003年2月に一車中泊二日で寝台特急トワイライトエクスプレスを利用して北海道まで札幌雪祭りを見に行きましたので、トワイライトエクスプレスを中心に紹介します。なお2014年に記載を見直していますが、2003年の記録なので最新情報と異なっている点があるかもしれません。ご了承ください。

ジェイアール西日本フードサービスネットによるトワイライトエクスプレスの紹介ページですが詳細に書かれており、乗る前にご覧になることをおすすめします。

今回の旅行行程は以下の通りです。関東在住ですが、トワイライトエクスプレスに乗るために大阪経由で札幌まで行き、到着した日の飛行機で帰ってきました。

東京(7:13)-[こだま]-新大阪-大阪(12:00)-[寝台特急トワイライトエクスプレス]-(9:07)札幌
さっぽろ雪まつり観光
札幌(18:55)-新千歳空港-(22:00)羽田空港

なぜトワイライトエクスプレスなのか?

なぜこの時代に寝台特急なのでしょうか。なぜ、北海道に行くためにわざわざ移動に21時間もかけるのでしょうか?

トワイライトエクスプレスの旅のよさは、飛行機を使えばあっという間(3時間程度)で到着してしまう大阪−札幌間を、21時間もかけて行くところにあるかと思います。そこには、飛行機や新幹線と言った単に移動のための交通手段とは違った、移動すること自体が旅の目的とできるような良質な時間が待っています。個室やサロンカーから徐々に変化していく車窓をのんびりと眺め、家族や友人たちと尽きないおしゃべりをし、車窓に見える光を眺めながらゆっくりとおいしい食事をとり、これから訪れる北海道での旅行に思いを馳せ、目が覚めるとそこには北海道の雄大な景色が広がる・・・ 毎日が時間に追われているわたしには、このような時間をゆっくりと使うことが目的のような旅はとても優雅で新鮮でした。優雅でゆったりとした時間を過ごす、これがトワイライトエクスプレス・北斗星・カシオペアといった寝台特急で旅をする意味だと思います。

そんな旅に興味のある方は、どうぞこのトワイライトエクスプレスのページと、同じく寝台特急北斗星を使った旅行のページをご覧下さい。なお、トワイライトエクスプレスで旅をするには、

が必要です。特急券+寝台券と夕食の予約券は早めの確保が必要です。乗車後は必要であれば食堂車で、

が必要です。下記をご参照ください。

寝台特急トワイライトエクスプレスについて

トワイライトエクスプレス 時刻表・運転日

まず、トワイライトエクスプレスは毎日運行の列車では無いので、運転日に注意が必要です。JR北海道の時刻表を確認されるのがよいかと思います。また、トワイライトエクスプレス廃止のプレスリリース中で、2014.10〜2015.2の運転日、また春の臨時列車詳細で3月の運転日が発表されています。なおこれによると、北海道新幹線開業に向けて運転時刻が変更になる予定があるとのことです。また、通過駅の時刻については、ジェイアール西日本フードサービスネットの説明に複数駅の記載がありますので参考になります。

トワイライトエクスプレス 時刻表 (2014.5時点)
大阪->札幌
時刻
大阪発11:50
新大阪発11:56
京都発12:25
敦賀発13:48
福井発14:40
金沢発15:40
高岡発16:14
富山発16:32
直江津発18:06
長岡発19:04
新津発19:45
洞爺着7:18
東室蘭着7:52
登別着8:11
苫小牧着8:50
南千歳着9:10
札幌着9:52
札幌->大阪
時刻
札幌発14:05
南千歳発14:39
苫小牧発15:00
登別発15:32
東室蘭発15:50
洞爺発16:33
新津着4:40
長岡着5:29
直江津着6:27
富山着8:01
高岡着8:18
金沢着8:49
福井着9:54
敦賀着10:36
京都着12:15
新大阪着12:47
大阪着12:53

トワイライトエクスプレス 寝台料金、編成、切符の取り方

トワイライトエクスプレスは人気の高い寝台列車な上にツアーでの利用が多く、とにかく切符の確保が困難です。これに加えて2015年春での廃止が決定したため、以前よりも更に確保は困難になっているものと思います。寝台券は一般的な指定券同様、1ヶ月前朝10時から、みどりの窓口などで購入することができます。窓口によってはその日の早朝から切符購入の予約をしていることがありますので、窓口に問い合わせてみてください(ただし、切符購入の予約をしたからと言っても必ずしも購入できる訳ではありません)。

なお寝台の指定切符を取らないと旅そのものができませんので、お目当ての種類の寝台が取れない場合は他の種類の寝台指定券を取る必要があります。その後みどりの窓口に通ってお目当ての寝台のキャンセル待ちをし、取れたら持っている切符と交換します(1度の交換ではキャンセル料金はかかりません)。このとき、他に切符を待っている方がいるはずなので、不要な切符のキャンセルは早急に行う必要があります。どうしても切符が取れない場合は近い日にちの切符を取り、切符に旅行日程を合わせるくらいのことが必要になりそうです。旅行の日程が最終的に決まったら乗車券を購入します(特急+寝台券と乗車券は別です)。

寝台の種類は寝台特急北斗星とは若干異なり以下のような編成です。ジェイアール西日本フードサービスネットおよびJRおでかけネットのページをご参照ください。なお、下記は運賃+寝台+特急料金です。一部の個室は、補助ベッドを利用することにより、利用人数を1人追加することができます(例えば、シングルツインを2人で利用できます)。下記の料金は2014.4の消費増税以降のものです。

トワイライトエクスプレス寝台と料金
クラス種類名称一人料金補助ベッド利用時一人当たり
SA2二人用A寝台個室スイート4609040620
SA1一人用A寝台個室ロイヤル3754033610
B2二人用B寝台個室ツイン28260
B1一人用B寝台個室シングルツイン2930027285
B開放B寝台コンパート26350
トワイライトエクスプレス編成
号車番号寝台種類
1二人用A寝台スイート、一人用A寝台ロイヤル
2二人用A寝台スイート、一人用A寝台ロイヤル
3食堂車・ダイナープレヤデス
4サロンカー・サロンドュノール、シャワー、清涼飲料水自動販売機
5,6二人用B寝台ツイン、一人用B寝台シングルツイン
7二人用B寝台ツイン、ミニサロン、清涼飲料水自動販売機
8,9開放B寝台コンパートメント
-電源車

スイート

トワイライトエクスプレス スイート

スイートは二人用A寝台個室で、列車の中とは思えない高級なサービスを受けることができます。窓も大きく時期と天気がよければ日本海に沈む夕陽を堪能することができそうです。部屋数は1つの列車に2つのみです。特に1号車の展望室スイートは人気が高く、滅多に取ることはできません。右の写真は2号車側のスイートです。

シャワー・トイレを備え、トラベルセットも完備されており、冷蔵庫もあって、ツインベッドと居住スペースがあることからも、まさに走るホテルです。ビデオ装置もあり映画が流れています。その他にも食堂車直通のインターフォンがありまして、パブタイムではこれで注文をしルームサービスを受けることができます。ベッドはトワイライトエクスプレスの寝台で唯一、座席と兼用ではないベッドです。また乗車時のウェルカムドリンクサービス、朝のモーニングコーヒー&新聞朝刊のサービスを受けることができます。乗車証明書ももらえました。21時間ほどの列車の旅を満喫できる寝台です。ただそれに見合った価格となっています。

なお、補助ベッドにより3人で利用することも可能です。

ロイヤル

ロイヤルは一人用A寝台個室で、スイートほどではありませんが高級なサービスを受けることができます。スイートと比べると一人用なので狭いですが、居住スペースとしてのソファと寝台になる座席が別の、ゆったりとした空間です。寝台は座席を寝台として兼用するタイプです。また、補助ベッドを用いることで2人で使うことが可能です。トイレとシャワーもついていますがトラベルセットについては未確認です。スイート同様、ビデオ装置と食堂車直通のインターフォンがあったと思います。

ツイン

トワイライトエクスプレス ツイン

ツインは二人用B寝台個室で、二階建て構造で二人分のスペースがあり広く感じます。B寝台個室としては若干高めですが、シングルツインほどではありません。二人での利用にはとてもリーズナブルであると思います。

シングルツイン

トワイライトエクスプレス シングルツイン

シングルツインは一人用B寝台個室で、一人用としては若干高めですが広い空間を占有することができます。二階建て構造でそれぞれをベッドとして用いることで二人で利用することもできます。この場合一人分は補助ベッド扱いになりますので二人で使いますとツインよりも若干お得です。

コンパート

開放B寝台と称しているものは普通のB寝台で、普段はロングシートとして用いる寝台が向かい合わせで上下に4つあります。寝台と外を区切るものはカーテン一枚ですので貴重品を寝台に残すことはできません。なおトワイライトエクスプレスのB寝台はコンパートと呼ばれる方式なので、開放B寝台の上下向かい合わせの4つの外側にガラス扉がついていて、グループ4人で使えれば個室のように使うことができます。

B寝台注意点

B寝台はトイレ・シャワーはありませんので、共用のものを利用する必要があります。シャワーは乗車してから(食堂車でだったと思います)予約します。予約時間は早いもの勝ちなので、早めの予約がいいかと思います。トラベルセットもありませんので、自分で持ち込まないといけません。

まとめ・その他

開放B寝台はカギがかかりませんので、利用するときには注意が必要です。列車内にはコインロッカーなどはありませんので、個人的には21時間ほどの旅を快適に過ごすためにはカギのかかる部屋が必要かと思います(ただし貴重品は念のため身につけた方がよさそうです)。グループで利用する場合でも、少なくとも一部屋は物置用の個室があった方がいいかと思います。ただ知らない人との出会いを楽しみたい、といった場合には開放B寝台を利用したり、もしくはサロンカーで時間を過ごしたりするのもいいかもしれません。

また、わたしが利用したシングルツインにはコンセントがあることを確認しました。ツインにもあるようです。またトイレ/シャワーのある個室はひげ剃り用のコンセントもあります。スマートフォン・携帯電話も充電器があれば充電することができ、とても便利です。

夕食の予約

寝台が取れて旅行の日程が決まったら、次は夕食の予約です。これは数が限られているので早いもの勝ち、1ヶ月前からの予約が可能です。また寝台の切符が取れていないと夕食の予約はできない(はず)ので、寝台が取れたらすぐさま夕食の予約もします。

夕食は和食(6000円)と洋食(12300円)があります。洋食は時間帯が2種類(17:30-19:00, 19:30-21:00)あります。洋食の場合は食堂車・ダイナープレヤデスで、和食の場合は客室でいただくことができます(和食は食堂車ではいただけません)。それぞれを指定して予約してください。洋食はフランス料理のコースで値段相応です。メニューについてはジェイアール西日本フードサービスネットのページをご参照ください。季節によって変わります。せっかくの機会ですから、いずれかの夕食を利用したいものです。また車内で、大阪発は「トワイライト特製2段重」、札幌発は「トワイライトビーフカレー」を予約できます。このお弁当は乗車したときに食堂車・ダイナープレヤデスで予約します。加えて、夕食の時間の後は予約の必要のないパブタイムという時間があり、そこでも食事を取ることができます。21:00-23:00です。パブタイムではスイートやロイヤルを用いている場合には、インターフォンでルームサービスを受けることもできると思います。

昼食と朝食

夕食の続きで、昼食と朝食について記載します。メニューと値段はジェイアール西日本フードサービスネットのページをご参照ください。

トワイライトエクスプレスは寝台にしては珍しくお昼の出発のため、大阪発の列車では、昼食を食堂車・ダイナープレヤデスで取ることができます。13:00-16:00です。夕食と違って乗車前の事前予約は不要です。満足できるメニューがありますので、ご利用してみてください。昼食の準備が出来た旨のアナウンス後に食堂車・ダイナープレヤデスに行けば食べることができますが、満席の場合は予約します。札幌発の場合は代わりにティータイムが、14:40-16:00に用意されています。

朝食は6:00-9:00で、同じく食堂車・ダイナープレヤデスで食べることができます。1620円です。こちらも乗車前の事前予約は不要ですが、わたしが利用したときには時間とメニュー(和食か洋食)を、乗車してしばらくしてからスタッフの人が聞きにきてくれました(なお、2014年時点では洋食のみになっているようです)。もし聞かれなかった場合は食堂車・ダイナープレヤデスで予約をしてください。

寝台特急トワイライトエクスプレス 乗車記

乗車

寝台特急 トワイライトエクスプレス 今回は数名で旅行しました。利用した部屋は(展望車ではない)2号車スイートとB寝台個室が2つです。わたしが実際に利用したのはB寝台個室の方です。またせっかくトワイライトエクスプレスに乗る機会だからということで始発の大阪まで向かいました。このとき利用した切符は『ぶらっとこだま』という企画の切符です。こだまなので遅いのですが、ちょっとは安く新大阪まで行くことができます。新大阪にもトワイライトエクスプレスは止まるのですが、もちろん大阪へ向かいました。

トワイライトエクスプレスの大阪駅への入線は、11:30過ぎのようです。

スイート 乗車証明書

列車に乗り、まずは自分の寝台へと向かいます。そこで荷物を置き、検札を待ちます。個室の場合この検札のときに部屋のカギ(カードキーでした)をもらえます。ちなみにこれは持って帰ることができます。発車まで時間があるようでしたら車内の見学、特に展望室スイートを見学してみることをおすすめします。きっと、使ってみたくなります。

乗車時は「いい日旅立ち」が流れ、旅情を誘います。しばらくしますと車掌さんが検札をしに来まして、カギをもらうとともに部屋の説明をしてもらいました。カギを入手したら部屋を空けられます。そこで昼食を取りにダイナープレヤデスへ行ったのですが、時間が時間だけに満席でした。ここでスイートの特権を利用し、予約をして席が空いたらインターフォンで連絡をしてもらうことにしました。

この他のスイートのサービスとしては、乗車証明書があります。検札のときに車掌さんが名前を尋ねてくるので答えると、名前を入れた証明書を作成してくれます。

スイートの場合乗車してしばらくは、検札・ウェルカムサービス・乗車証明書の発行・朝食の予約と、車掌さんやスタッフの方が何度か部屋にやってきます。これらイベントが終わったあたりで、ダイナープレヤデスから席が空いたとの連絡が来ました。

昼食〜くつろぎの時間

食堂車 ダイナープレヤデス

昼食のメニューはジェイアール西日本フードサービスネットのページに詳しいです。まだお昼時ですので、流れる車窓を見ながら昼食ができ、なかなか優雅です。カレーの辛口は辛いのでご注意ください。ビーフシチューはおいしかったそうです。

昼食を取ったあとは、車内販売がある他は夕食までイベントはありません。個室でくつろぐなり、サロンカー・サロンデュノールで雄大な日本海の自然を眺めるなりして、ゆったりとした時を過ごします。ちなみにこのサロンカーですが、日本海側に大きな窓が開いていまして、全ての席がこの日本海側に向いています。ですので日本海を眺めるにはもってこいです。B寝台は窓が小さいので、車窓を眺めるにはサロンカーがいいかと思います。ただし皆さん考えることは一緒で埋まっていることが多いかもしれません。

立山連峰 この間の時間ですが、車掌さんによる車内放送が頻繁に流れます。内容は周辺の案内で、車窓を眺める上での参考になります。このようなサービスは北斗星ではありませんでしたので、お昼時の、かつ自然の起伏に飛んだ場所を走る、トワイライトエクスプレスならではのサービスかと思います。

寝台特急 トワイライトエクスプレス(8/21撮影)

この起伏に飛んだ自然、ですが、例えば北陸トンネルの通過前後、立山連峰、そして圧巻は日本海です。わたしが行ったときは冬でしたので天候が悪かったのですが、いい時期に行けばすばらしい景色が見られます。直江津を過ぎた青海川あたりが、夕陽の見所だそうです。直江津の出発が18:02ですから、4月中旬あたりと8月下旬〜9月頭あたりが夕陽の見時ではないかと推測しています。また日の入りが17:30−18:30の間の時期に走りますと、どこかで海に沈む夕陽が見られると思います。ジェイアール西日本フードサービスネットのページに詳しいです。

夕食

トワイライトエクスプレス ディナー

トワイライトエクスプレスなどの長距離を走る寝台特急の楽しみの1つが、この夕食です。夜のダイナープレヤデスは流れる夜の車窓と相まっていい雰囲気です。そのような中ですばらしい料理をいただくと、それだけで優雅な気分になれるから不思議です。ちなみにわたしはフランス料理をお願いしました。北斗星のフランス料理よりも値段が高いですが内容も豪華になっています。注意点ですが、持ち込みは禁止です。ウェルカムドリンクなどは持ち込めないので、飲み物はその場で頼む必要があります。

もし予約できずに夕食を食べられなかったとしても、そのあとのパブタイムを狙えます。また乗車時にダイナープレヤデスで予約をすれば、特製のお弁当を購入することもできます。乗車時はプレヤデス弁当だったのですが、2014年時点では別のお弁当に変わっているようです。

パブタイムのあとはくつろぎの時間です。シャワーを浴びたりして自分たちだけの優雅な時間を過ごします。もし朝の北海道を見たいのであればそれに備えて早めに寝ましょう。もし青函トンネルの通過を体験したいのであれば、目覚ましをかけて一度休むのがいいかと思います。

車掌さんのアナウンスは夜になると終わりとなり、翌日の朝6:30の再開まで休憩になります。

青函トンネルの通過

トワイライトエクスプレスの面白い点として、青函トンネルの通過時、車掌さんがサロンカー・サロンデュノールでいろいろと青函トンネルにまつわる話をしてくれる点が挙げられます。わたしはこのとき、目を覚ましてはいたのですが個室で布団をかぶっていたため、聞きませんでした。なお、2014年時点で実施しているかどうかは不明です。

個人的には、もし起きているのならば話を聞きに行くことをおすすめします。青函トンネル内は他のトンネルでは味わえないようなうなり声のような特殊な音が響き、また自分が海の下を走っていると考えると、それなりに不気味です。そんな気分を吹き飛ばし楽しい旅にするために、大勢で話を聞くのがいいのではないでしょうか。

なお、青函トンネルでの車掌さんの説明は3:00から(下りの場合)で、青函トンネルへはその直後に入ります。40分程度かかって北海道に上陸します。車掌さんの説明は場合により満席になるので、ちょっと早めにサロンデュノールへ行くことをおすすめします。

北海道の朝と朝食

トワイライトエクスプレス 朝食

朝食は6時からです。予約した時間までに起きて身だしなみを整えます。スイートやロイヤルを利用していますと、モーニングコーヒーのサービスを受けることもできます。

わたしが利用したときは冬だったため日の出が遅く、日が出たのは北海道最初の駅である洞爺を過ぎたあたりでしたが、夏であれば早起きして大沼公園などの北海道の景色を眺めるのもいいのではないでしょうか。冬は冬で、雪の原野は雄大ですし、煙突のある特徴的な家々もおもしろいです。北海道は、四季折々の姿をわたしたちに見せてくれます。

予約した時間になりましたらダイナープレヤデスへ向かい、北海道の車窓を眺めながら朝食をとります。JR の広告に、E(Enjoy:楽しみ)=km2(キロメートル:距離の二乗) という広告がありましたがまさにその通りで、北海道へ来たんだという思いが、気分を盛り上げます。

トワイライトエクスプレスとの別れ

[全景2]

朝食が終われば、もう札幌はすぐそこです。残り少ないトワイライトエクスプレスの旅を楽しみながら、来る北海道での旅行に思いを馳せます。札幌が近づくと再度「いい日旅立ち」が流れます。身支度をして札幌到着を待ちます。

札幌到着後記念撮影をする場合は、適度に急ぐことをおすすめします。ゆっくりしていると、列車が駅を出てしまいます。

さっぽろ雪まつり

[雪祭りの夜] 情報としてはさっぽろ雪まつりの公式ページをご参照いただけばいいかと思います。というだけでは味気ないので、若干説明を。

この年は、大通り会場・真駒内会場・すすきの会場の3つがありました。真駒内会場は地下鉄南北線の自衛隊前駅が最寄りで若干遠いので、わたしは行きませんでした。また残念ながらこの年は暖冬で、朝の東京の方が寒かったくらいです。大型の雪像・氷像は無事でしたが小さいものは溶けてしまい、中には崩れてしまっているものもありました。

足元には十分注意してください。寒ければ足元は凍りつきアイスバーンとなっていて、暖かければ暖かいで足元はびしゃびしゃです。いずれにしろ注意が必要です。あと会場はとても広いです。大通り会場はテレビ塔の前から大通り12丁目の大通公園ほとんど全てです。その大通公園を挟む道の両側に雪像・氷像があるのですから、大通り会場だけでも延べ4km弱は歩かないと回りきれません。

[ライトアップ] おすすめですが、まずは昼間一通り回ります。迫力のある大雪像大氷像は見ておきます。小さいものもとても楽しいので、一通りは見ます。5時には暗くなりだすので、まずはテレビ塔に登ります。展望台へのエレベータは並びますので、覚悟してください。ちなみに階段を歩いて展望台まで登ると牛乳を一杯もらえます。わたしは階段を往復し二杯もらいました。展望台からの眺めはとても美しいです。ただ、こんなに人が入って大丈夫なんだろうか、というくらいに人がたまっています。

十分堪能したら展望台を降り、ライトアップされた会場を歩きます。昼とは違った美しさがあり、また大氷像は写真のように幻想的に輝いていました。

もう少し時間があればゆっくり見ていたかったのですが、この日のうちに自宅に着いていなければいけなかったため、後ろ髪を引かれつつも札幌駅へと向かいました。

飛行機での帰りは特に書くこともないのですが、千歳空港で海鮮のお弁当を買って機内で食べたくらいでしょうか? この時期の北海道と言えばいくら丼でしょう。