TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO
TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO を購入した。
これまでは高倍率ズームレンズ(28-300mm)とキットレンズ(18-55mm)を使用していたのだが、友人の結婚式で明るいレンズが必要になったからだ。
これを購入するにあたり、「(APS-Cで使うには)明るい標準〜中望遠レンズ」が候補になった。なおこの頃はまだ、APS-C の広角〜標準域ズームレンズで、ズーム全域 F2.8 を実現しているレンズは存在していなかったため、APS-C では中望遠となってしまうこのジャンルから選ぶことにした。今この用途で購入するとなれば 明るい標準ズームレンズが対象になるだろう。
ただ、焦点距離から言えば標準〜中望遠となるズーム全域F2.8レンズは画質も高く、広角が不要であればとても便利な焦点域であるので、今でも保有している。現在有力な「明るい中望遠ズームレンズ」は次の通りだ。
メーカ | 名称 | 焦点距離換算 | 実売価格 | 重量 | APS-C |
TAMRON | SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO | 45-120 | 31,960 | 510 | − |
Tokina | AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX | 38-112 | 108,280 | 1010 | − |
TAMRON | SP 24-70mmF2.8 Di VC USD | 38-112 | 85,710 | 510 | − |
Canon | EF 24-70mm F2.8L II USM | 38-112 | 174,800 | 805 | − |
この頃はさほど情報収集をしていなかったので、とにかく軽くて安くて、たまたま中古のあった SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO を選択した。今このジャンルを選ぶとしたら、重さと焦点域を考慮して、やはり TAMRON 28-75mmだろう。ただAPS-Cで広角〜標準域の明るいズームレンズが充実した今となっては、このジャンルを選ぶ必然性は私の場合はほとんど無いと思う。
TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO 使用感
TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO を EOS Kiss Digital につけてみた。キットレンズよりは大柄だが、さほど違和感は無い。
収納性もこの明るさにしてはコンパクトで非常によい。
TAMRON のレンズはズームリングの回す向きが Canon と異なるので、Canon のレンズと併用するとレンズ交換をした直後はちょっと戸惑う。
AFはジージーとモーター音はするが、さほど問題にはならない。AF は USM に比べれば遅いが、それほど気になるほどでは無い。AF 時にフィルタ枠が回転することは無く、PL フィルタ使用時にも困らない。
元々の用途である結婚式では、明るさは大いに活躍してくれたが、やはり広角側が足りずに各テーブルの皆さまを撮るときに非常に苦労した。75mm までの望遠は自分の席から撮影するには便利だが、この用途では 17-50mm あたりを使用して、望遠の足りない分は前に出る方がよさそうだ。
逆に、広角端は28mm(換算45mm)という距離はぶらぶら歩いて撮るにはかなり使えるという印象だ。例えば桜を撮るにはちょっと短いが、バラやチューリップを撮って歩くにはちょうどよい。
画質
まず明るいのが魅力だ。F2.8 ならではのボケを楽しむことができる(と書いてはいるが、実際使うときは若干絞ることが多い)。明るいが重く高価なレンズでは躊躇してしまうが、これくらいに軽くてこの値段ならば文句は無い。
画質は高い。フルサイズ用のレンズを APS-C で使っていて周辺画質が気にならないということもあるだろうが、かなりシャープで滲みも無く、満足できる。EF 70-200mm F4L IS USM を併用することがあるが、これと遜色ないレベルであり、一緒に使うにはちょうどよい。