はじめに
(第一橋梁を渡るSL)
2005年6月4日〜5日、前回の失敗にめげず、只見線にSL(C11-325)を乗りに&見に行ってきた。
只見線では事故が起きたり積雪が多く一部不通が続いているが、復活することを願っている。
日程はこんな感じだ。時刻、特に臨時列車やSLの時刻は参考程度に見ていただきたい。ただ、車を使わずにSLを撮影しまくろう、という方はほとんどいないと思うが・・・
地図
第一橋梁近くの地図。
- GoogleMaps第一橋梁近くの地図
- 第一橋梁近くのスクロール地図。第一橋梁近くの撮影地の写真つき。
- 第一橋梁近くの地図
- 只見線の撮影有名地、第一橋梁近くの地図。SuperMappleDigitalの地図画像。
- SuperMappleDigital用カスタム情報ファイル
- 上記地図画像を作成したときのカスタム情報ファイル。只見線の橋梁などの情報が入っている。(作成中)
- 位置情報のCSVファイル
- 上記カスタム情報ファイルをCSV出力したもの。整数(1/1000秒単位)。(作成中)
旅行概要
1日目 |
上野06:30-08:13高崎 高崎08:24-09:28水上 水上09:50-11:23小出 (小出で昼ご飯) 小出12:04-13:24只見(臨時列車) 只見13:40-16:51会津若松(SL会津只見号) |
2日目 |
会津若松06:00-07:29会津宮下 (徒歩で高架下の第一橋梁撮影地へ移動) (普通列車を2本撮影) (11:03くらいにSL通過) (みしま宿で昼ご飯) (徒歩で会津宮下へ移動) 会津宮下13:00-13:07会津桧原 (徒歩で会津桧原撮影地へ移動) (普通列車を1本撮影) (15:10くらいにSL通過) 会津桧原16:08-17:20会津若松 会津若松17:33-17:48喜多方 (喜多方でラーメン) 喜多方19:38-23:00東京 |
SL会津只見号乗車
(SL会津只見号
1日目。
この日の目的は、SLを使いつつ只見線を小出駅から会津若松駅まで走破しよう、ということだ。SLに接続できるように小出駅からの臨時列車が運行されているので、それを使うことにした。
小出駅では一度下車し、駅前の食堂「富貴亭」で「へぎそば」をいただいた。
「へぎそば」とは小千谷の名産の1つで詳しくは引用した小千谷市のページをご覧頂きたいが、底の浅い木箱に入れられ、特殊な盛り方のされたそばだ。箱のフタを開けるとそばのいい香りが立ち、食欲をそそった。
小出駅からは只見線の臨時普通列車で只見駅へと向かった。小出駅から只見駅へ向かう列車はなんと1日に4本しかない。終点の会津若松駅行となると、その本数はさらに3本となる。もちろんSLと接続などできないから、臨時列車が1本増発されている。
しばらく進むと列車は山間部へとさしかかる。
ローカル線はのんびりしていていいものだ。
只見駅からはSLの乗る。会津若松駅->小出駅のSLは只見駅で転車台を用いて向きを変え小出駅->会津若松駅へと向かうことになる。この転車台が只見駅での1つの見所なのだが、残念ながらSLはすでにその向きを変え、会津若松駅への出発を待っていた。
いざ乗り込むのだが、その前に重要なのがトイレだ。乗り込む列車は古いタイプの旧型客車と呼ばれるもので、トイレがなんと使用停止になっている。SLは駅での停車時間が長くトイレに行く時間くらいはあるのだが、行けるうちに行っておくに越したことはない。
ということで、気を取り直して今度こそ列車に乗り込む。この列車は3両から成っているのだが、木枠の窓の列車に乗れれば当たりだ。旧型客車はどれもレトロな雰囲気満点でよいのだが、木枠の窓の列車が一番趣がある。どうせ乗るのだから、その車両に乗りたいものだ。
出発前には「1日駅長」さんのイベントがあって、小さな子ども3人が一日駅長となってSLの運転席などで記念撮影をしていた。
汽笛を鳴らして、いよいよ出発だ。何度乗ってもこの汽笛、それにシュッシュッと聞こえるドラフト音は心地よい。
以前乗った会津若松駅->只見駅の下り方面は車中で様々なイベントがあったが、今回乗ったものは向きが逆だったからなのか、それともたまたまなのか、乗車記念証の配布以外には特にこれと言ったイベントもなかったのが逆に寂しかった。
会津宮下、会津柳津などでもお饅頭の販売などは見かけたが、以前乗った下りよりも寂しかったように思う。
なお写真は、途中駅での、タブレットと呼ばれる単線の通行証のようなものを駅員さんが渡す場面で、ローカル線でも今となってはそう見られる光景ではないそうだ。
(タブレット交換)
まずのハイライトは只見駅−会津檜原駅の只見川に沿って走る場面だ。山間部を走り何度も橋梁を渡る車窓はよいものだ。また、それら橋梁にかかると鈴なりのアマチュアカメラマンを見ることができて、これもおもしろい。
実は只見線の見所はこれだけではない。塔寺駅近辺はかなりの急勾配で、SLにしてみればえらく大変なのだろうが、シュッシュッのドラフト音をかなり長時間聞くことができて、こちらもよいものだ。ここにもアマチュアカメラマンが張っていて、煙を吐くSLの姿を撮影していた。
ここを過ぎると田園風景となる。この時期は田植えが終わったばかりで青々とした田んぼが広がっていたが、秋の稲刈りの直前になると、黄金色の景色が一面に広がることになるのだろう。
会津若松についてしばらく撮影したのち、会津若松駅近くの「桐屋・権現亭」へ向かった。目当ては「夢見そば」(水そば)だったのだが残念ながら売り切れで、普通にざるそばをいただいた。その他に「天ぷらの盛り合わせ」「こづゆ」「天ぷらまんじゅう」「刺身こんにゃく」をいただいた。水がおいしいところでは蕎麦もおいしいのはもちろんのこと、こんにゃくもおいしい。
ちなみにページの場所を目当てに行ったら桐屋・権現亭への道を1本間違えてしまった。このあたりが正解だ。
SL会津只見号撮影
会津若松で一泊し、翌日は朝6:00発の列車で会津宮下駅へと向かった。目的地は前回は見るだけ見た、第一橋梁撮影ポイントだ。ここへは会津宮下駅もしくは会津桧原駅から「みしま宿」へ向かい、そこを基地にして向かうことになる。なお「みしま宿」へは徒歩の場合、会津桧原駅から向かった方が近いがトンネルを1kmほど歩くことになるので、会津宮下駅から向かった。
この「みしま宿」は自販機もトイレもある上に食事もできるので、とても便利だ。
途中で撮影対象の第一橋梁を通った。この日はあまり天気がよくなく、川霧の立ちこめる中を列車は通っていった。
(霧の中第一橋梁を通過)
撮影ポイントは、「みしま宿」からトンネルへ向かい、トンネルの手前で左手に入る山道を登るとある。登ってすぐのところに鉄橋が撮れる場所があるのでそこでもよいし(急ぐ人はここから撮るらしい)、急な坂を登って高架下に出るともっとよく見える場所に出る。
まず、9:08会津宮下着の普通列車と、9:19会津西方発の普通列車を撮影する。この日はあまり天気がよくなく、逆に川霧の立ちこめる中を通る列車を撮影することができた。この写真は80mm相当のレンズで撮影した。
(朝の第一橋梁)
高架下の撮影地からは、第一橋梁だけではなく遠いものの第二橋梁も撮影することができる。ただし 300mm 程度の望遠レンズが必要かと思う。
次は本番のSL撮影だ。この日SL通過は11:03あたりだった。下り方面は下り勾配のため、残念ながら煙はあまり出ないようだ。これは80mm相当で撮影してトリミングしたものだ。
(第一橋梁を渡るSL)
昼ご飯は「みしま宿」で天ぷらざるそばをいただいた。値段は天ぷらつきでも680円と安く、しかし天ぷらも蕎麦もなかなかにおいしい。ここへ来たら、是非ともご賞味いただきたい。
(天ぷらそば)
次に、会津宮下駅13:00発の列車に乗り、会津桧原駅で下車して別の撮影地へと向かった。会津桧原駅を出て会津宮下駅側へ歩くと集落内に十字の交差点がある。ここを右に折れてしばらく歩き踏切を渡って下り坂を降りていくと、川岸に出られる。ここが撮影地だ。場所はこのあたりだと思う。すぐ近くまで道が続いているので車で来るには便利であり、実際に何台かの車がすでに並んでいた。
普通列車を一度撮影し、15:10 くらいにSLが通過した。上り方向は若干上り勾配らしく、少しは煙を出していた。この写真は110mm相当で撮影し若干トリミングしたものだ。
(第一橋梁を渡るSL)
なお、会津宮下駅を出てしまうとトイレも自販機もないので、注意したい。
撮影後は会津桧原駅まで戻り、一度喜多方に寄ってラーメンを食べてから、帰途についた。
只見線は列車の本数がほとんどなく、また撮影地まで遠いので、普通移動には車を使う。とは言うものの列車と徒歩だけの撮影というのも悪くはない。興味のある方は挑戦してみてはいかがだろうか。
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