はじめに
餘部鉄橋(余部鉄橋)周辺地図と撮影地。Google Maps 版もあります。また、出雲が廃止されてしまうということで、東京近辺(JR南武支線八丁畷駅近く)でも撮影してみました。
2004年4月に一車中泊一泊三日で寝台特急サンライズエクスプレス・サンライズ出雲を利用し、餘部鉄橋(余部鉄橋)・天橋立・由良川橋りょうを見てきました。
今回の旅行行程は以下の通りです。
東京(22:00)-[サンライズ出雲]-米子(09:09)-[山陰本線]-鳥取-浜坂-餘部
餘部鉄橋(余部鉄橋)・鎧周辺見学、餘部一泊
餘部-豊岡-[北近畿タンゴ鉄道]-天橋立
天橋立観光
天橋立-[北近畿タンゴ鉄道]-丹後由良
由良川橋りょう見学
丹後由良-西舞鶴-綾部-京都-[東海道新幹線]-東京
餘部鉄橋(余部鉄橋)・由良川橋梁の撮影場所を、SuperMappleDigitalV3用のカスタム情報ファイルとCSV(1/1000秒単位)、Google Maps 版とで用意しました。
寝台特急サンライズ出雲
寝台の種類と切符の確保
今回も、この項目があります。サンライズ出雲もそれなりの人気列車なので、時期によっては切符の確保が困難です。例によって一ヶ月前の予約開始時を狙います。二人で利用したのですが、今回はソロとノビノビ座席を利用しました。わたしが利用したのはノビノビ座席の方ですが、ソロも少しだけ寝かせてもらいました。
ラインナップと東京〜出雲市の費用を以下に記します。費用は寝台+特急料金で、運賃は含んでいません。2014年の消費増税前の料金です。
クラス | 種類 | 名称 | 費用(一人当たり) | 補助ベッド利用一人当たり |
A1 | 一人用A寝台個室 | シングルデラックス | 16500 | − |
B1 | 一人用B寝台個室 | シングル | 10500 | − |
B1 | 一人用B寝台個室 | シングルツイン | 12320 | 8400 |
B1 | 一人用B寝台個室 | ソロ | 9450 | − |
B2 | 二人用B寝台個室 | サンライズツイン | 10500 | − |
− | 普通車指定席 | ノビノビ座席 | 3660 | − |
シングルデラックス
一人用のA寝台個室です。アメニティグッズがあります。またシングルデラックス専用のシャワー室というものがあり、シングルデラックスを利用している方は無料で利用できるようです。追って追記予定です。
シングル
一人用のB寝台個室です。サンライズエクスプレスのメインとなる個室です。ベッド、ハンガー、スリッパ、浴衣、鏡、コンセント、コップ、ラジオ設備、があります。ソロよりも広く、そこそこ荷物を置くスペースもあります。寝心地などはソロと同様で、そこそこよいと思います。実際利用したときにはそれなりに眠ることができました。
シングルツイン
一人用のB寝台個室です。補助ベッドを利用することにより二人で利用することもできます。追って追記予定です。
ソロ
一人用のB寝台個室です。ベッド、ハンガー、スリッパ、浴衣、鏡、コンセント、コップ、ラジオ設備、があります。狭くはありますが必要十分な空間は確保してあり、一人旅に使うには十分です。ただ荷物が多いとその置き場所に困るかもしれません。試しに寝てみましたがなかなかの寝心地でした。感覚的には、北斗星のロイヤルよりも熟睡のしやすさとしては上なのではないでしょうか? 電車寝台なのか客車寝台なのか、寝台の向きはどうなのか、などの違いもありますが、ベッド自体の作りも(新しいからなのか)サンライズの方がよさそうに思いました。
サンライズツイン
二人用のB寝台個室です。追って追記予定です。
ノビノビ座席
特急+普通車指定席の料金で乗れる二段構成の座席?です。コップと、薄い毛布、布きれが1枚あります。フルフラットの床でカーペット敷きです。JRのページを見ていただくと分かりますが、頭の方には仕切りがあります。また足の側にはカーテンを引くことができます。頭側の仕切りがあるためにさほど両隣を気にせずに休むことができます。ただし床はカーペットなのにも関わらず毛布は一枚しかなく枕もないので、タオルや洋服で枕と掛け布団を作らないと夜中に寒いし体が痛いしで目を覚ますことになります(作っても痛いものは痛いのですが)。ノビノビ座席を利用する場合は、特にこの点にご注意ください。これだけ気をつければ、値段も安いし便利です。
ミニサロンとシャワー
3・10号車にはミニサロンとシャワー室があります。シャワーの利用券は検札があるときに車掌さんから購入します。310 円です。ミニサロンのいすはプラスチック製固定式でさほど座り心地はよくありませんでした。片側に4人ずつ、両側で8人くらいは入れるスペースがあります。団体で談笑するにはいいと思います。ただし、同じ号車の寝台とは扉で隔てられてはいるものの騒ぐと筒抜けらしいので、静かに利用しましょう。
シャワーは利用券のみ購入し、カシオペアや北斗星と異なり時間の予約はしません。空いているときに利用することができます。シャワーのお湯の利用時間は他と同じで6分です。
その他
サンライズ出雲の場合、岡山〜新見間で車内販売がありますが積み込む量も少なく、期待しない方がよいかと思います。缶飲料の自販機はありますが、わたしが見たときにはアルコールの販売はありませんでした。乗り込む前に、ペットボトルの飲料と、翌朝用の食事を購入しておくのがいいかと思います。
なお、わたしが利用した切符は、山陰ゾーンの周遊きっぷ、です。これを使いますとゾーン券が 5300 円かかりますが、ゾーンまでのゆき・かえりが2割引(東海道新幹線を使うと変わります)となり、場合によりお得になります。
別の機会に、北近畿ゾーンの周遊きっぷも使いました。こちらは餘部がゾーン内なので、余部鉄橋の撮影であれば便利かもしれません。
乗車記簡易版
当日は仕事が終わって(切り上げて)から飛び乗ったので事前に食事が取れず、東京駅でお弁当とペットボトル、ビールを買い込みました。入線は出発10分前くらいで、かなり慌ただしい乗車となります。しかし出発が 22:00 のサンライズ出雲は、これができるのが強みの一つです。急いで先頭車両へ行って記念撮影をし、発車の少し前に車両に入りました。ここで本当は各部屋の撮影をしたかったのですが、扉が閉まっており空き室かが分からなかったので、残念ながら断念しました。
しばらくして、いよいよ出発となります。思いのほか衝撃のない発車で、さすがは電車寝台です。カメラ以外の荷物は連れの個室ソロに入れ、ミニサロンで車窓を眺めながらビールを片手にお弁当を食べます。何ということも無い東海道線の夜の車窓のはずなのですが、京浜東北線の列車を追い抜いていくのをゆったりと眺めていると、北斗星の乗車で味わうような、何となく特別な旅の気分に浸れます。たまたまわたしたち以外のお客はほとんどミニサロンには来ず、独占して使うことができました。
しかし、こんな優雅な時間に浸っていられるのもそれほど長くはありません。乗車したときの時刻が 22:00、しばらく談笑を楽しみ、身一つでノビノビ座席へ向かったのはそうは言っても一時を回っていました。
そして、行ってびっくり。実は今まで寝台列車は二段式B寝台か個室しか使ったことがなく、普通車指定で乗れる車両はこれが初めてでした。そこで見たのは薄い毛布が一枚と、よく分からない布きれが一枚。そして床は平らなカーペット。枕もありません。ちょっと唖然としてしまいました。まぁ、それでもコップやパンフレット?があることには、ちょっと驚いてしまいましたが・・・ 本来は上着やタオルを使ってしのぐのでしょうが生憎荷物は全部ソロの中です。ソロの持ち主はもう寝てしまっていて、まずはカーテンを引き、やむを得ず床に毛布を敷いて、丸まって眠りにつきました。
しかしそんな状態でぐっすり眠れるはずもなく、一時間ほどで目が覚めては、また眠りを繰り返していました。そしてそれが何度か続いたとき。カーテンの隙間から光が漏れていました。それは姫路に着く少し前だったと思います。カーテンを開けてみると、低い山の上から真っ赤な朝日が昇っているところでした。まさに、サンライズエクスプレスです。
それからは、ミニサロンに行って缶コーヒーを飲みながら車窓を楽しみました。岡山からは車内販売もあったようですが買い逃してしまい、結局食事は米子で購入した駅弁を鳥取行きのまつかぜ車内で食べることができるまで、お預けとなりました。
それにしても山陽から山陰にかけての車窓は美しく、見応えがあります。新幹線では味わえない旅の景色です。このまま車窓を楽しみたかったのですが時は過ぎ、降車駅の米子へと到着しました。そこでまた慌ただしく電車を降り、名残を惜しみながら過ぎゆくサンライズ出雲を見送り、これで、わたしの初めてのサンライズ出雲の旅は終わりを告げました。
なぜ寝台を使うのか?
さて、出雲方面へ向かうのに、わざわざ寝台特急を使う必要があるのでしょうか? ということで、東京駅→出雲市駅において、寝台特急、新幹線、飛行機を使った場合でどうなのかを、簡単に比較してみました。
まず新幹線との比較ですが、下の表をご覧下さい。寝台を使うことによって時間的に無理のない計画が立てられそうなことが分かります。料金を見ても、寝台が宿泊料も込みであることを考えると高い訳ではなく、ノビノビ座席を使用すると逆にとてもお得であることが分かります。
次に飛行機との比較ですが、費用を見た場合にはソロを使えばそれほど大差ありません。ノビノビ座席であればサンライズ出雲の方が安くなります。時間を見た場合には、新幹線よりは無理のない計画が立てられそうです。とは言っても朝移動する場合は早起きするの必要があり、見比べるとサンライズ出雲を利用した方が楽に移動することができそうです。
個人的には、前日夜から寝台を用いてできるだけ遠くへ移動し、それから家に近い方へ移動しながら観光し、最終日の夕方に最も家に近い観光地から新幹線で帰宅するのがよいかと思います。
項目 | 費用 |
ソロ使用の寝台券+特急券 | 9450 |
普通車指定席の特急券 | 3660 |
運賃 | 11660 |
計(ソロ) | 21110 |
計(指定) | 15320 |
東京駅→出雲市駅 | 22:00〜10:04 |
項目 | 費用 |
のぞみ使用の特急券 | 8080 |
運賃 | 11660 |
計 | 19740 |
東京駅→出雲市駅1 | 06:00〜12:20 |
東京駅→出雲市駅2 | 17:50〜00:07 |
項目 | 費用 |
羽田空港→出雲空港(事前割引) | 19800 |
電車運賃 | 1290 |
計 | 21090 |
東京駅→出雲市駅1 | 06:56〜10:00くらい |
項目 | 費用 |
羽田空港→米子空港(事前割引) | 21100 |
電車・バス運賃 | 2300 |
計 | 23400 |
東京駅→出雲市駅2 | 18:03〜23:07 |
いろいろなケースが考えられその都度比較する必要はありますが、少なくともここで挙げたような場合では、特に寝台利用が飛行機利用に比べて劣っているということは無いと思います。特に、寝台特急を使うと前日の夜から移動して翌日の朝から余裕を持って行動できるという大きな利点があります。ただ北海道行きのトワイライトエクスプレス・北斗星・カシオペアと言った寝台列車とは異なり、移動そのものを旅の目的とすることは難しいかと思います。まぁ、寝台列車の旅というものは、何かわくわくするものがあるんですけどね(^^;
餘部へ
サンライズ出雲を米子で降り、何となく9:26米子着の寝台特急出雲を撮影しました。ちなみに出雲は京都から山陰本線に入りますが、サンライズ出雲は倉敷まで山陽本線で走ったあと伯備線経由で米子へ向かい、米子から両者ともに山陰本線を走ります。東京出発は出雲の方が早いのですが、米子着はサンライズ出雲の方が早いので、このようなことができます。出雲の出発を見送ったあと、目的地の餘部へ向かいます。
餘部までは気動車の特急スーパーまつかぜと普通列車で日本海の車窓を楽しみながらのんびりと向かいます。浜坂で 50 分ほど待ち合わせとなりますが、気分がのんびりとしているのであまり気になりません。
この浜坂では、SLの給水塔を見ることができます。西舞鶴から京都へ戻る間にももう1つありました。こういうものがまだ残っているのもローカル線ならではですが、壊さずに残しておいて欲しいものです。
餘部と餘部鉄橋(余部鉄橋)
餘部鉄橋(余部鉄橋)
餘部駅で列車を降ります。無人駅なのですが、丁寧にも通過列車を含めた時刻表と、撮影ポイントへの案内標が出ています。ちなみにこの時刻表ですが、朝の下り寝台特急出雲の通過時刻は記載してあるのですが、夜の上り寝台特急出雲や急行だいせんの通過時刻は記載しておらず、わたしのように撮影をする人のためにわざわざ作成したもののようです。またこの時刻表は駅だけでなく、下の列車転落事故の慰霊碑近くにもあります。
撮影ポイントへは急な山道ですが、すぐに到着し、そこには素晴らしい景色が広がっています。ここで撮影したのが右の写真です。数年後にはこの鉄橋もなくなってしまうそうで、寂しいものです。最新情報は香美町のページおよび香住町観光協会をご参照ください。
ちなみにこの鉄橋、開通は明治45年、高さは41.45m、長さは310.59mだそうです。明治にこういうものを作ったというのですから、すごいものです。横から見たり見上げたりすると、その巨大さがよく分かります。
一通り撮影したので、明日の出雲の撮影場所探しも兼ねて、とりあえず駅周辺を歩いてみます。転落事故の慰霊碑も鉄橋の下にあります。海沿いの道を歩くと海藻が歩道に干してあり、のどかさを感じさせます。また歩いていると地元の人と挨拶を交わしたり、子どもが話しかけたりしてきます。昔の日本は、こんな具合だったのでしょうか? ちなみに撮影場所ですが、まず南側を回ってみました。南のこのあたりに行ってみたのですが、余部小が入ってしまいいまいちです。もう少し北へ行ってみたのですが、鉄橋の全景を入れるにはちょっと近すぎです。結局ネットで調べて、北側から狙うことにしました。
次に、鉄橋を渡り、隣の鎧駅へと向かいます。餘部もそうですが、NHK 朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台になった地であり、それを示す看板が立っていました。ただ放送が 96 年であり、色褪せた看板が時代の流れを感じさせます。でも、茉奈・佳奈の姉妹は今も変わらず人気者です。
無人駅を降りると、そこにも素晴らしい景色が広がっていました。あまりにもいい景色でしたので、下の漁港まで降りてみました。駅から続く、線路から見て海沿いの道を城崎側に歩いていくと、左手に漁港に降りて行く道が現れます。かなり急な坂道を下っていきますと、鎧港に出られます。しばらく日本海の美しい景色を堪能できました。この鎧港ですが、毎年5月3日〜9日あたりには100匹もの鯉のぼりが港を泳ぐそうです。わたしたちが行ったときには一週間ほど早くて見られず残念でした。
はまかぜをやり過ごし、普通列車で再度餘部駅へと戻りました。
餘部で一泊し、翌朝下りの出雲を撮影しました。場所は橋梁の北側です。ちょっと曇り気味なのが残念です。ちなみにこの出雲ですが、2006年3月17日を最後に廃止となりました。廃止そのものが残念であり、そして餘部鉄橋(余部鉄橋)を走る出雲を撮ることもできなくなりました。
なお、泊まったところは民宿川戸屋さんです。部屋も広く、団体で泊まるにはいいかと思います。ただ、食事には注意してください。近くに、夜や早朝食事のできるようなところはありません。わたしたちがこの宿を予約したのは当日の昼で、さすがにこの時間から食事を用意してもらうことはできず、結局夜ご飯には夕方に近くの JA で購入したカップラーメン、朝は同じく購入した菓子パンとなりました。ちなみにこれらのお店は夕方には閉まってしまうと思いますので、早めの購入が必要です。個人的には、せっかく訪れるのですしカップラーメンというのも味気ないので、こちらの磯料理をいただくのがいいと思います。
余部鉄橋ライトアップ
余部鉄橋ライトアップに関するBlogもご参照ください。
2006年8月5日、余部鉄橋がライトアップされると聞き、訪れました。このときも前回同様、利用したのは山陰ゾーンの周遊きっぷ。寝台特急出雲が廃止されたことにより上郡駅から鳥取駅へのスーパーいなば91号が増えていたため、行きはこれを利用しました。しかしスーパーいなばに乗り換えるために上郡駅に降りたのは5:49。純粋に余部鉄橋の撮影を目指すのであれば寝台特急出雲を使う方が楽だったものと思います。せめて余部鉄橋の架け替え開始までは、寝台特急出雲を残して欲しかったものです。
余部鉄橋は来年の建て替えがほぼ決まっていることもあり、かなりの人出でした。
ライトアップされた余部鉄橋はこんな感じでした。こちらの写真は余部鉄橋の香住駅側・山のふもとの海側です。また最初に挙げた写真はおなじみ餘部駅から上ったところにある展望台?からです。
秋の余部鉄橋
秋の余部鉄橋に関するBlogもご参照ください。
2006年11月25日、紅葉が見られないかと余部鉄橋を訪れました。この時期は山陰のカニが解禁になったばかりなので、泊まりは城崎温泉にして、温泉と松葉ガニを楽しんで来ました。
この写真は国道178号沿いの余部鉄橋北側、八桂神社付近から撮影したものです。ちょっと雲が出て鉄橋に日が当たっていないのが残念でした。
ちなみにこちらが今の時刻表のようです。
建て替えられるまでにもう一度は訪れたいものですね。
天橋立
せっかくここまで来たので、一大観光地である天橋立(文殊支部のページもあり)へ行ってみました。山陰本線で豊岡へ向かい、そこから北近畿タンゴ鉄道(現在は京都丹後鉄道)で天橋立へ向かいます。
北近畿タンゴ鉄道(以下 KTR)はこれものどかなローカル線で、豊岡から1時間程度で天橋立に到着します。
わたしたちはまず天橋立ビューランドへ向かって天橋立を眺めてからここで昼食をいただきました。地元で取れた(と思われる)あさりを用いたあさり丼と、卵丼に乾燥した板状のわかめが乗っている、板わかめ丼です。双方ともなかなかにおいしかったのでお奨めです。ちなみにこの板わかめですが、ちょうど餘部で見かけた海藻を干しているものに似ていて、そのものだったのかもしれません。
さて、お腹も満足したところで、ふもとに降りてレンタサイクルを使って天橋立の中へと向かいました。入口ではちょうど廻旋橋が回っていて、おもしろい光景を見ることができました。次に松並木を自転車で回り、途中砂浜を眺めたりしました。さすがに観光地だけあって紹介のホームページが充実しています。詳しくは先ほど挙げた観光協会のページやその文殊支部のページを参照してください。
由良川橋梁
最後に、飽きずに橋梁を見学に行きました。KTR の由良川橋りょうで、場所はこのあたりです。長さは 551.79m と先の餘部橋梁よりも長く、大正13年の建築です。最寄り駅は KTR の丹後由良で、そこから 10 数分程度歩いて到着します。餘部橋梁は鉄橋としての美しさがありましたが、こちらはこちらで水面を走る美しさがあって、なかなかです。時間があればご覧になることをお奨めします。ただ餘部と同様単線で、走る列車の本数も少なく、列車を入れた写真を撮影するのはなかなか時間がかかりますが・・・
宿泊施設もいくつかあるようです。この時期は閑散としていましたが、夏の海水浴シーズンには賑わうことでしょう。
東京近くでの寝台特急出雲の撮影
出雲は先に書いたように、残念ながら2006年3月18日のダイヤ改正により廃止されてしまいます。そこで、比較的有名な撮影地であるらしい、JR南部支線八丁畷駅近く(位置)で撮影してみました。
朝6:30くらいに撮影地に着いたのですが、そこには既に先客が数名。「出雲」通過の15分ほど前には急行「銀河」が通過するので、その前から撮影をしていた方々かもしれません。
撮影地は広い踏み切り。道幅も比較的広く、かつ東海道線と京浜東北線が通っているため線路幅も広いです。しかし上り列車を撮るには八丁畷駅から見て左手前側の隅に陣取る必要があるため、自由に撮影するには場所取りが重要になります。
わたしは行くのが遅かったため、よい場所を確保することはできませんでした。
出雲の通過は6:42、手前から2本目の線路でした。撮影日の日の出は6:31だったため、まだあたりはそれほど明るくなっていません。なかなか撮影に厳しい条件です。
この写真は焦点距離400mm相当で撮影しています。いい場所が取れなかったため広角で撮ると人が入ってしまい、望遠にしてフレームから外しているためです(なお、いい場所が取れたとしてもジャマなものをフレームから外すためには200mm相当程度が必要そうです)。とすればシャッター速度は1/400まで速くしたいところですが、暗いためになかなかようはいきません。さらに安い望遠レンズを使っているためレンズそのものが暗いのです。結局ISO感度を1600まで上げることになってしまい、画質の悪化を招いてしまいました。
やはり鉄道の撮影には、
- 明るい望遠レンズ
- よい場所
出雲が廃止される数日前、再度八丁畷駅近くに撮影に行きました。このときの人出は10人を超える程度。この限られた場所にその人数がひしめくのですからもう大変です。よいコンディションでは撮影できず、かなり無理のある写真になってしまいました。
これを最後に出雲は見納めです。また、同じ時期に東海道線から姿を消す、113系も撮影してみました。こちらはかなりお世話になった列車ですから、寂しいものです。
宿泊案内
関係しそうな宿泊施設へのリンクを張りました。わたしは楽天トラベル(昔の旅の窓口)をよく使っています。
- 城崎・香住・湯村・出石・浜坂・神鍋高原の施設一覧
- 餘部駅のある城崎・香住周辺の宿泊施設一覧です。
- 京都北部(舞鶴・宮津・天橋立・京丹後)の施設一覧
- 天橋立・宮津(丹後由良駅のある市)周辺の宿泊施設一覧です。