はじめに

2003年9〜10月にコスモスを見に行ったので紹介します。よかったのは、昭和記念公園のコスモスと巾着田の彼岸花(曼珠沙華)でした。お時間のあまりない方はその2つをご参照ください。

紹介した場所のSuperMappleDigital用 CSVを用意しました。テキストファイルのインポートから利用することができます。整数(1/1000秒単位)ですので、他にも読み込めるソフトウェアがあるかと思います。SuperMappleDigitalV3用のカスタム情報ファイルも用意しましたので、ご利用ください。

吾妻山公園

[吾妻山公園] 2003年9月14日、とある情報誌を参考に神奈川県二宮町吾妻山公園(位置)へ出かけてきました。ちなみにその情報誌には「JR東海道線二宮駅から徒歩5分」と記載されていました。確かに入口までは徒歩5分程度なのですが、目指すコスモスのある展望台は標高162m。最初は急な階段がつづき、その後には山道、という表現はオーバーにしても、林の中、急勾配の坂道がつづきます。

その坂道の途中に管理棟とフィールドアスレチックがあって、アスレチックでは子どもがはしゃいでいました。その周りにキバナコスモスが咲いています。一面の、という訳ではないのですが美しく咲いているので、ご覧になってみてください。

アスレチックを通り過ぎて展望台方面へ向かうと、急に林が開けて芝生が目の前に広がります。そしてその芝生の中へ進んでいくと、すぐ目の前に大海原が。それまでが山林だったため、その変化には驚きの声を上げてしまうくらいでした。眼下には相模湾や小田原などの街並みが広がり、左に目を転じれば大島(の端・ちょうどその方向に林があった)が見えるのです。

肝心のコスモスは先日の台風でやられてしまい、ほとんど残っていませんでした。ただ海側と山側のコスモスが残っていて、風に負けずに残っていたそれらのコスモスを十分に楽しんできました。

夕方には雨がぱらつくようなあいにくの天気だったのですが、晴れていればちょっとしたピクニックにはもってこいの場所だと思います。

高麗・巾着田の曼珠沙華

[巾着田1] 2003年9月23日、埼玉県日高市にある、曼珠沙華(ヒガンバナ)で有名な巾着田(位置)へ出かけてきました。ちなみにこのページは開花状況を初めとしてガイドマップや交通など様々な情報が載っていて、非常に有用です。巾着田へ行かれる際はご利用になるのがいいと思います。なお会場へは電車で西武線の高麗駅から行くのがいいでしょう。周辺の道路は大渋滞でした。ただ駅も大混雑で、最寄りの西武線は増発しているにも関わらず、帰りは高麗駅への入場制限を受けました。覚悟して出かけてください。駅から巾着田へは若干歩きますが、人の流れに乗っていけばいいため迷うことはありません。ただ、途中高麗川にかかる橋がとても狭く、歩行者用のスペースがほとんど無いにも関わらず多くの人が殺到してきます。警備員の方の指示に従ってください。

[とんぼ] さて、まず高麗駅から向かって人の流れに乗って、巾着の口から中に入っていくことになるかと思います。しばらくは田んぼと水路が続き、やがて水車小屋が見えてきます。周りの田んぼとマッチしていて、いい感じです。そしてこの辺りに、休耕田を利用していると思われるコスモス畑が広がっています。ただ曼珠沙華が見られる9月頃ではコスモスの見頃には早く、2003年は10月16日で見頃との表示がされていました。コスモス畑には赤とんぼが飛び交っていて、昔の日本の田園風景はこんな景色だったんだなぁ、と思いを馳せてしまいました。

[巾着田2]このコスモス畑を過ぎると車も通れる土手になっています。そこを越えたところが巾着の底で、曼珠沙華が一面に咲いています。巾着田のガイドマップ(ホームページ-巾着田へようこそ-巾着田ガイドマップ、にあります。必見です)を見るとこの辺りから高麗川沿いにしばらく続くことが分かりますが実際その通りで、高麗川を背景に咲く一面の曼珠沙華を楽しむことができます。川辺でレジャーシートを広げ、昼食を楽しんでいる団体もみかけました。

巾着の底から曼珠沙華を見ながら巾着の口へ進んでいくと、木造の橋が見えてきます。あいあい橋と呼ばれ91.2m もあり、木製トラス構造の橋としては日本一の長さだそうです。ここから見る高麗川と曼珠沙華の風景もなかなかのものですので、どうぞご覧下さい。なお、ここを通ったあとは県道までは出ず、再度あいあい橋を渡って巾着の中に戻るのがいいと思います。県道を進むと高麗川にかかる橋(天神橋)を渡ることになるのですが、こちらも狭いからです。

巾着田で注意しないといけないのが、食事とゴミとトイレです。食事は、巾着の中ほどに出店がいくつも出ていて、お土産品だけでなく、手打ちうどんやラーメン、豚汁、デザートにジェラードなども売っているので、何とかなります(個人的には鮎がおすすめ、しかし焼けた途端に売れていました)。しかしゴミは全て持ち帰ることになっていますので、ビニール袋などを持参するのがいいかと思います。なお途中の高麗駅や東飯能駅に捨てずに、自宅まで持ち帰りましょう。トイレは、もともと人がたくさん集まることを想定したような場所ではないので、注意が必要です。一応仮設トイレは設置されているのですが、それでも20分ほどは並びます。見かけたときに行っておくのがよさそうです。

また、この巾着の中ほどの出店だけでなく、駅から巾着までの道々で、地元の方がご自分の家先で露店を出しています。ここでいろいろとお土産を買うのも楽しそうです。

くりはま花の国

[くりはま1] コスモスを見に、2003年9月28日、神奈川県横須賀市にあるくりはま花の国(位置)へ行ってきました。ここはコスモスだけでなく春のポピーでも有名です。なおこのページには一般的な開花時期などは表示されていますが、わたしたちが一番知りたい今現在の開花状況がありません。コスモスは台風や大雨・大風にとても弱く、2002年そして2003年と両年とも台風にやられていてほとんど壊滅状態でした。皆さんも行ってからがっかりする、ということがないように事前に確認することをおすすめします。この開花状況は最寄りのJRと京急の久里浜駅には出ていますので、事前に確認できなかった方はその開花状況を見て心の準備をしておくことをおすすめします。確認には、よこすかテレホンガイド(046-827-8000, コード番号773)がいいようです(まだ使ったことはないのですが)。

わたしはJR久里浜駅から徒歩で向かいました。駐車場はありますが混んでいるようなのでおすすめしません。徒歩で15分かかる距離ですので、事前に位置を確認されるのがいいと思います(この時期に行くと花の国へ行く人が多いので、その流れに乗ると着くかと思いますが)。なおくりはま花の国の入口は2つありまして、駅から行くとコスモス園に近い入口に着きます。ここから入って花の国を一回りすると逆側のハーブレストランやハーブ園のある入口側に出ることになります。そこで、こちらから出た場合の駅までの道も確認しておくことをおすすめします(花の国の中を戻ってもいいのですが、来た山道をまた戻るのも大変です。もしくは花の国の中をフラワートレインで戻るのもいいかもしれません)。

久里浜駅を出て花の国近くのなだらかな坂道を登ると、入口があります。この時期ですと、フラワートレインを待つ人の列が見えると思います。フラワートレインは1回200円で、入口(第一駐車場)からもう一方の入口(第二駐車場)を結んでいます。まずはこれには乗らないで、コスモス園へと向かいます。

[くりはま2] この日のコスモス園はこんな具合でした。9月下旬なのに、ほとんどコスモスが見えません。これは台風の影響で、コスモス園での一面のコスモスを見るためには、夏荒れ狂う台風が花の国を直撃しないよう祈るしかありません。ただ全くコスモスが咲いていないのかというとそうでもなく雨風をくぐり抜けた花可憐に咲いていたり、また小道やハーブガーデンのキバナコスモスは元気に咲きそろっていました。なお花の国は無料で入ることができますが、ハーブガーデンのみは有料(500円)です。

[くりはま3] ハーブガーデンは、コスモス園奥の階段を上り、坂道を進んでいった先にあります。道は人が歩くには広いのですが、ときどきフラワートレインが通るので注意が必要です。またこの小道にはアゲハチョウが訪れ、わたしたちの目を楽しませてくれました。頂上あたりにゴジラ滑り台のある冒険ランドがあり、子供たちが遊ぶのにはよさそうです。ここから坂道を下った先に、ハーブガーデンやレストラン「ロスマリネス」があります。おいしい料理をいただけますので、もし時間と席が空いていたら(この時期はいつも混んでいますので並ばないといけません)立ち寄ってみてはいかがでしょうか。またこのレストランのテラスやテラス脇の小道からは久里浜の港や遠くには房総半島も見え、とてもいい景色です。是非とも足を延ばしてみてください。

ここからは、第二駐車場への下り道が続きます。第二駐車場の出口からか、もしくはフラワートレインで第一駐車場へ戻り、久里浜駅へ向かい帰ります。

昭和記念公園

[昭和記念公園1] 2003年9月20日と10月5日の両日、東京都立川市の国立昭和記念公園(開花状況あり)(位置)に行ってきました。この昭和記念公園にはいくつかのコスモスの見所があるのですが、その中で時期が早いのが80万本のコスモスが咲いているという「コスモスの丘」です。ここは丘一面にコスモスが咲き乱れる、はずのところなのですが、毎年台風の直撃を受けてしまってその光景を見られずにいました。今年はたまたま雨風の影響を大きく受けずに済み、撮影できたのがこの写真です。

なお、こちらの写真が9月20日のコスモスの丘の風景で、まだちょっと寂しいです。西立川口の近くにキバナコスモスが咲くのですが、こちらは満開でした。またこの時期ですと、まだアサガオも花をつけています。

そして10月5日に再度訪れました。ちなみに昭和記念公園は入場料が400円必要なのですが、この日はたまたま無料開放日で、天気もよく多くの人が訪れていました。こんな日はとても広い園内を一周するパークトレインや移動に便利なレンタサイクルは大混雑で、パークトレインは30分から1時間待ち、レンタサイクルは借りた人が帰ってこないと乗れないという具合となります。特にレンタサイクルを利用したい場合は開園時間の9時半から狙うのがいいかと思います。

ホームページ内の開花状況のページに詳しい情報が出ています。このページの中に「コスモスの開花エリア」というページがあり、どこにどんな花が咲いているのかを確認するにはこちらも便利です。

交通には電車を使うのがいいかと思います。電車の場合は西立川口が電車を降りるとすぐ入口なので便利です。西立川口から入るとまずはキバナコスモスの畑があります。ここを一通り見てから、コスモスの丘へと向かいました。途中「みんなの原っぱ」が右手にあるのですが、こちらはまだ時期が早いので、とりあえずは先を急ぎます。途中、こもれびの丘から回ると近道(だが坂道)という表示があるのでそちらへ向かいました。しばらく木漏れ日の中なだらかな坂道を登ると視界が急に開け、目の前に一面のコスモス畑が広がります。

[昭和記念公園2] ここにはセンセーションという種類のコスモスが80万本もあるそうですが、同じ種類でも様々な色が見られとてもカラフルです。まずは丘の上から一面のコスモス畑を眺め、あるコスモスに目を奪われたり、と思うと日の光のもとコスモスが風にそよいでいたりと、本当に見るわたしたちの目を飽きさせることはありません。

コスモスを眺めているうちにあっという間にお昼となります。さすがの昭和記念公園もコスモスの丘には食べ物を販売しているような施設はないのですが、あちこちに芝生がありますので、お弁当を持参しピクニック気分で食べながらコスモスを眺めるのも、またいいものです。

こうして丘の上から丘の下までコスモスで一杯の中写真を撮り続けたのですが、考えることは皆同じ、たくさんの人が押し掛けています。秋の銀杏の季節もそうなのですが、人のいない写真を撮るのならばとにかく早く来て写真を撮ることをおすすめします(ただし考えることは皆一緒で、かえって早い時間に来てわたしみたいなシロウトが撮ったりしていると、ハイレベルなアマチュアの人に邪魔だと怒られます)。

[昭和記念公園3] この昭和記念公園はコスモス畑があるだけではなく、ほぼ一年中様々な草花を見て楽しむことができます。それは秋も例外ではなく、例えば秋の七草であるキキョウやフジバカマ、この写真にあるようなススキを見ることができます。わたしはこの昭和記念公園にはよくやってきますが、その魅力は、この広い園内を歩き回るとそれだけの発見があることかと思います。空を見上げると赤い実がなっていたり、ふと道ばたに目を転じると小さな白い花が咲いていたり、木々の中に足を伸ばすと、花の群生に出会ったりします。よく昭和記念公園は1日で回ることはできない、と言われますが本当にその通りで、何度来てもいろいろ歩き回るほどに新たな発見があるかと思います。どうぞ、まずはコスモスや銀杏の時期に訪れてみてください。

ところで、食事や特にトイレの施設は国営だけあり充実していて、その点での心配はいらないと思います。

宿泊案内

関係しそうな宿泊施設へのリンクを張りました。わたしは楽天トラベル(昔の旅の窓口)をよく使っています。

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