はじめに
スナップ写真を撮るような用途でカメラを使っていると、18-200mm のような高倍率ズームレンズでは明るさが不足していて手ぶれが心配になることがあります。かと言って 17-50mm のような明るい標準ズームレンズでは望遠側がちょっと不足しそうです。ということで、18mm から始まり 70mm 程度まででよいので、手ぶれしづらいレンズが欲しくなる場合があります。
ここで紹介する「便利な標準ズーム」はそのような場合に使いたいレンズです。
便利な標準ズームレンズ
Canon の EF-S 15-85mm は明るさは F3.5-5.6 と若干暗いものの、手ぶれ補正機能がついています。一般的に手ぶれする限界のシャッター速度は 1/焦点距離(35mm換算)と言われているので、このレンズを望遠側で使用した場合 1/160 は欲しいところです。ここで手ぶれ補正機能を使用すると 1/20 までは大丈夫というのだから驚きです。ただしさすがの手ぶれ補正レンズも被写体ぶれは防げないので注意が必要です。また焦点距離は 17-85mm(35mm換算27-136mm)と広く、便利に使えそうです。
SIGMA の 17-70mm は、逆に F2.8-4 と明るいレンズかつ手振れ補正もついていて、絞りを開けて使えば被写体ぶれも起こりづらくなります。焦点距離も 17-70mm(35mm換算27-112mm)と 18-55mm と比べれば十分に広く、便利に使えるものと思います。
特に強い目的がなく散歩しながらスナップを撮りたい場合には、高倍率ズームレンズよりもこちらのレンズの方が使いやすいかもしれません。
なおこれら標準ズームレンズは 18-55mm F3.5-5.6 などよりも描写力が高いと言われていて、もしそのような安価な標準ズームの画質に飽き足らなくなった場合にもお薦めできるレンズです。
また、一般的な望遠ズームレンズが70mm-なので、これとのつながりを考えても-70mmや-85mmのレンズは使い勝手がいいかもしれません。
EF 24-105mm F4L IS II USM は、フルサイズ用の「便利な標準ズーム」であり APS-C で見ると「便利な中望遠ズーム」になってしまうのですが、こちらで紹介します。F4 というほどほどの明るさで 795g と 24-105mm の焦点域にしては比較的軽量。Lズームであり画質はよさそうです。広角側をさほど必要としなければ、35mm換算168mmまでの焦点域が便利に使えそうです。また、70mm〜の望遠ズームと組み合わせると使いやすいでしょう。同じ焦点距離で軽量の純正品、EF 24-105mm F3.5-5.6 IS STMもあります。
メーカ | 名称 | 焦点距離換算 | 実売価格 | 重量 | APS-C |
Canon | EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM | 24-136 | 73,800 | 575 | ○ |
SIGMA | 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | 27-112 | 33,350 | 465 | ○ |
Canon | EF 24-105mm F4L IS II USM | 39-168 | 135,600 | 795 | − |
Canon | EF 24-105mm F3.5-5.6 IS STM | 39-168 | 48,260 | 525 | − |
Canon | EF 24-70mm F4L IS USM | 39-112 | 107,200 | 600 | − |
SIGMA | 24-105mm F4 DG OS HSM | 39-168 | 80,950 | 885 | − |
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